西野監督の大博打ーロシアW杯1次リーグ突破
【薄氷を踏む敗戦選択】
首都圏では平年より22日も早く、史上最速の6月梅雨明けとなったが、その青空のような嬉しいニュースがロシアから届いた。ロシアW杯での日本チームの1次リーグ突破である。
第3節のポーランド戦の最後の10分間は、スタンドのブーイングは大変なものだった。敗戦を狙っての最後の10分間のボール回しに対してだ。そして試合終了後の各国メディアの凄まじい非難の嵐。
ロシアの国営テレビの番組司会者が、「もう日本を応援するのをやめる」と宣言。英のインディペンデント紙は「日本は馬鹿げた茶番の一戦を握り潰し裏口から16強へ」、英ガーディアン紙は「日本がポーランド戦に敗戦も、こっそりとワールドカップ16強へ」、韓国スポーツソウル紙も「スポーツマンシップに欠ける。一番の被害者は観客だ」とも。
【勝負の決断】
当面の日本の目標は、1次リーグを突破し決勝トーナメントへ出場すること。同時に進行するコロンビアーセネガル戦でコロンビアが後半29分に1点をリードし、日本はポーランドに1点リードされているも、このまま両試合が終了するなら「フェアポイントの差(日本4:セネガル6)で日本はH組2位で1次リーグを突破できる。
コロンビアが先制点をあげた後半29分直後、西野監督は大博打を打つ決断をする。「このまま(0-1)キープ」方針をベンチにいた長谷部主将に伝える。主将はすぐにアップしている選手に伝えベンチに戻し、コーナーキック中の長友選手にも伝える。
更に最後の3枚目の交代で自らピッチに入ると、出場選手にもしっかり監督の方針を伝える。「攻撃を止め、自陣でパスを回す。不用意な反則をしない。」
もちろん、セネガルが残り10分で同点に追いつけば日本が1次リーグ敗退となる際どい賭け。しかしコロンビアが勝ち切るとベンチは読んだ。「セネガルは先制されて焦り、攻撃が空回りしている。」
【フェアプレーポイント】
W杯の1次リーグの順位は、「①勝点が多い順 同じなら②得失点差が多い順 更に同じなら③得失点差で多い順 更に同じなら④総得点の多い順 それでも同じなら⑤当該チームの対戦成績 それでも決まらなければ⑥1次リーグ3試合でのフェアプレーポイントで上回るチーム」で決定する。今回の場合、セネガルとは⑤まで同じ。⑥で日本が上回った。
フェアプレーポイントは、①警告(イエローカード)でマイナス1ポイント、②警告2枚での退場でマイナス3ポイント、③1発退場(レッドカード)でマイナス4ポイント、④警告と1発退場でマイナス5ポイント となっている。
日本は、先発メンバーからキーパーを除き警告を受けた2選手を外す選択は見事だった。この選手が更に警告・退場を受けるとフェアプレーポイントでも一気に不利になる。その意味では2枚目の交代カードの乾選手の起用は少々疑問を感じた。
なにより「フェアプレー」ポイントで勝ち上がったのは日本にとって気持ちよいことだ。日本の3試合のファール数は「28」。これは今大会でこれまで全チームの中で最少だそうだ。更に、日本は出場したW杯全19試合でレッドカードなしという大会記録を保有しているという。
【熱戦の1次リーグ3試合】
私も、日本の1次リーグ3試合をすべてしっかり見届けた。第1戦目コロンビア戦は、やはり試合開始早々のコロンビアのレッドカード・退場が幸運したと思う。
第2戦目セネガル戦は、後半からチームが違うと思えるような動きを見せる。縦への鋭い長いパスが続き、失点しては追いつき、引き分けた。ただ後半の逆転のゴール前絶好機に、大迫選手が何と空振り。足に軽く当たっていれば決勝点だった。ここは「大迫半端」だった。
第3戦目は、前半32分のGK川島の、ゴールラインを越えかかったボールを右手一本で搔き出したプレーが見事だった。ビデオによるとボール70㎝がゴールに入り、あと10㎝入り込んでいたら、日本は1次リーグ敗退で終わっていただろう。攻撃ではほとんど絶好機はなし。
決勝トーナメントでは、ぜひ2戦目後半の攻撃を再現して欲しいものだ。
首都圏では平年より22日も早く、史上最速の6月梅雨明けとなったが、その青空のような嬉しいニュースがロシアから届いた。ロシアW杯での日本チームの1次リーグ突破である。
第3節のポーランド戦の最後の10分間は、スタンドのブーイングは大変なものだった。敗戦を狙っての最後の10分間のボール回しに対してだ。そして試合終了後の各国メディアの凄まじい非難の嵐。
ロシアの国営テレビの番組司会者が、「もう日本を応援するのをやめる」と宣言。英のインディペンデント紙は「日本は馬鹿げた茶番の一戦を握り潰し裏口から16強へ」、英ガーディアン紙は「日本がポーランド戦に敗戦も、こっそりとワールドカップ16強へ」、韓国スポーツソウル紙も「スポーツマンシップに欠ける。一番の被害者は観客だ」とも。
【勝負の決断】
当面の日本の目標は、1次リーグを突破し決勝トーナメントへ出場すること。同時に進行するコロンビアーセネガル戦でコロンビアが後半29分に1点をリードし、日本はポーランドに1点リードされているも、このまま両試合が終了するなら「フェアポイントの差(日本4:セネガル6)で日本はH組2位で1次リーグを突破できる。
コロンビアが先制点をあげた後半29分直後、西野監督は大博打を打つ決断をする。「このまま(0-1)キープ」方針をベンチにいた長谷部主将に伝える。主将はすぐにアップしている選手に伝えベンチに戻し、コーナーキック中の長友選手にも伝える。
更に最後の3枚目の交代で自らピッチに入ると、出場選手にもしっかり監督の方針を伝える。「攻撃を止め、自陣でパスを回す。不用意な反則をしない。」
もちろん、セネガルが残り10分で同点に追いつけば日本が1次リーグ敗退となる際どい賭け。しかしコロンビアが勝ち切るとベンチは読んだ。「セネガルは先制されて焦り、攻撃が空回りしている。」
【フェアプレーポイント】
W杯の1次リーグの順位は、「①勝点が多い順 同じなら②得失点差が多い順 更に同じなら③得失点差で多い順 更に同じなら④総得点の多い順 それでも同じなら⑤当該チームの対戦成績 それでも決まらなければ⑥1次リーグ3試合でのフェアプレーポイントで上回るチーム」で決定する。今回の場合、セネガルとは⑤まで同じ。⑥で日本が上回った。
フェアプレーポイントは、①警告(イエローカード)でマイナス1ポイント、②警告2枚での退場でマイナス3ポイント、③1発退場(レッドカード)でマイナス4ポイント、④警告と1発退場でマイナス5ポイント となっている。
日本は、先発メンバーからキーパーを除き警告を受けた2選手を外す選択は見事だった。この選手が更に警告・退場を受けるとフェアプレーポイントでも一気に不利になる。その意味では2枚目の交代カードの乾選手の起用は少々疑問を感じた。
なにより「フェアプレー」ポイントで勝ち上がったのは日本にとって気持ちよいことだ。日本の3試合のファール数は「28」。これは今大会でこれまで全チームの中で最少だそうだ。更に、日本は出場したW杯全19試合でレッドカードなしという大会記録を保有しているという。
【熱戦の1次リーグ3試合】
私も、日本の1次リーグ3試合をすべてしっかり見届けた。第1戦目コロンビア戦は、やはり試合開始早々のコロンビアのレッドカード・退場が幸運したと思う。
第2戦目セネガル戦は、後半からチームが違うと思えるような動きを見せる。縦への鋭い長いパスが続き、失点しては追いつき、引き分けた。ただ後半の逆転のゴール前絶好機に、大迫選手が何と空振り。足に軽く当たっていれば決勝点だった。ここは「大迫半端」だった。
第3戦目は、前半32分のGK川島の、ゴールラインを越えかかったボールを右手一本で搔き出したプレーが見事だった。ビデオによるとボール70㎝がゴールに入り、あと10㎝入り込んでいたら、日本は1次リーグ敗退で終わっていただろう。攻撃ではほとんど絶好機はなし。
決勝トーナメントでは、ぜひ2戦目後半の攻撃を再現して欲しいものだ。
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