「憎しみという贈り物はあげない」-世界中に共感が広がる
【妻を失ったジャーナリストの強い魂】
フランス人映画ジャーナリストのアントワーヌ・レリスさん(34)。今月13日のパリ同時多発テロで、妻のエレーヌさん(35)を失くした。エレーヌさんは、バタクラン劇場で89人の死亡者の1人となった。
レリスさんの悲しみは深い。そのレリスさんがフェイスブックで語った言葉に、世界中の共感が広がり、22万回以上共有され、沢山のメッセージが届いているという。
レリスさんの「憎しみに屈するわけにはいかない」と自分宛に書き始めた言葉はどれも輝いている。
「金曜の夜、君たちは素晴らしい人の命を奪った。私の最愛の人であり、息子の母親だった。でも君たちを憎むつもりはない。」
「決して君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。」
「君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、安全のために自由を犠牲にすることを望んだ。だが君たちの負けだ。プレーヤーはまだここにいる。」
「君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれはごくわずかな時間だけだ。妻はいつも私たちと共にあり、再び巡りあうだろう。君たちが決してたどり着けない自由な魂たちの天国で。」
「私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い。そして君たちのために割く時間はこれ以上ない。」
レリスさんは、20日、朝日新聞の単独インタビューに応じ、語っている。
「(世界中の反応に)私の方が圧倒されている。人々は平和や愛、寛容の中で自由に生きたいという思いを呼び起こされたのだと思う。」
「我が子よ、憎しみには愛を。」「彼には、世界に目を見開いて生きてほしい。世界を、より美しい場所にする一人になってもらいたい。」
【マララさんと同じ強い意志】
彼の魂は何と強いのだろう。平和は憎しみからは訪れないことを確信しているようだ。自分の心から発する憎悪を拒否している。ノーベル平和賞を受賞したマララさんの強い意志に通ずる。
釈迦は、「無死されたり、殴られたりといった迫害を受けた場合にどう対処するか」を尋ねる弟子に、「いかなる場合も怒ったり、憎んだり、争ったりしない覚悟」を求め、自分も説法の旅に出たいという弟子に、それを許可したという。
事件の一つの発端は、「イラクに大量破壊兵器がある」として、アメリカ他がイラクに侵攻して大勢の市民の死と憎悪を生み出してしまったことにもあると思う。「大量破壊兵器」はイラクで最後まで発見されず、イギリスの当時の首相はその過ちを認めたが、アメリカの当時の大統領はそれを認めようとしない。
アメリカ・フランス・ロシアなどは、シリアとイラクで今軍事作戦を強力に進めている。イギリスのNGO「シリア人権監視団」によると、有志連合の空爆で、シリアだけで10月下旬までに市民225人が死亡し、9月末からのロシア軍の空爆では市民403人が死亡したとしている。アサド政権軍による空爆では、この13ヶ月で6889人に上るという。
憎悪の地獄には堕ちない覚悟。レリスさんの心は世界中の軍隊やテロリストより強い。
フランス人映画ジャーナリストのアントワーヌ・レリスさん(34)。今月13日のパリ同時多発テロで、妻のエレーヌさん(35)を失くした。エレーヌさんは、バタクラン劇場で89人の死亡者の1人となった。
レリスさんの悲しみは深い。そのレリスさんがフェイスブックで語った言葉に、世界中の共感が広がり、22万回以上共有され、沢山のメッセージが届いているという。
レリスさんの「憎しみに屈するわけにはいかない」と自分宛に書き始めた言葉はどれも輝いている。
「金曜の夜、君たちは素晴らしい人の命を奪った。私の最愛の人であり、息子の母親だった。でも君たちを憎むつもりはない。」
「決して君たちに憎しみという贈り物はあげない。君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる。」
「君たちは、私が恐れ、隣人を疑いの目で見つめ、安全のために自由を犠牲にすることを望んだ。だが君たちの負けだ。プレーヤーはまだここにいる。」
「君たちの小さな勝利を認めよう。でもそれはごくわずかな時間だけだ。妻はいつも私たちと共にあり、再び巡りあうだろう。君たちが決してたどり着けない自由な魂たちの天国で。」
「私と息子は2人になった。でも世界中の軍隊よりも強い。そして君たちのために割く時間はこれ以上ない。」
レリスさんは、20日、朝日新聞の単独インタビューに応じ、語っている。
「(世界中の反応に)私の方が圧倒されている。人々は平和や愛、寛容の中で自由に生きたいという思いを呼び起こされたのだと思う。」
「我が子よ、憎しみには愛を。」「彼には、世界に目を見開いて生きてほしい。世界を、より美しい場所にする一人になってもらいたい。」
【マララさんと同じ強い意志】
彼の魂は何と強いのだろう。平和は憎しみからは訪れないことを確信しているようだ。自分の心から発する憎悪を拒否している。ノーベル平和賞を受賞したマララさんの強い意志に通ずる。
釈迦は、「無死されたり、殴られたりといった迫害を受けた場合にどう対処するか」を尋ねる弟子に、「いかなる場合も怒ったり、憎んだり、争ったりしない覚悟」を求め、自分も説法の旅に出たいという弟子に、それを許可したという。
事件の一つの発端は、「イラクに大量破壊兵器がある」として、アメリカ他がイラクに侵攻して大勢の市民の死と憎悪を生み出してしまったことにもあると思う。「大量破壊兵器」はイラクで最後まで発見されず、イギリスの当時の首相はその過ちを認めたが、アメリカの当時の大統領はそれを認めようとしない。
アメリカ・フランス・ロシアなどは、シリアとイラクで今軍事作戦を強力に進めている。イギリスのNGO「シリア人権監視団」によると、有志連合の空爆で、シリアだけで10月下旬までに市民225人が死亡し、9月末からのロシア軍の空爆では市民403人が死亡したとしている。アサド政権軍による空爆では、この13ヶ月で6889人に上るという。
憎悪の地獄には堕ちない覚悟。レリスさんの心は世界中の軍隊やテロリストより強い。
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