「死の組の王者」に日本‼

【見事 スペイン艦隊を撃破しグループリーグ突破】
 今朝2日の早朝4時からキックオフの日本ースペイン戦。あまりのうす暗い朝でにわかファンは観戦を敬遠するかと思いきや何と16.9%という高視聴率には驚いた。

 W杯優勝経験国のドイツとスペインを、どちらも前半0-1からの後半折り返しで2得点して逆転勝利。何と「死の組」でトップ通過してしまった。日本中に感動の嵐が吹き荒れた。

 今朝のスペイン戦でのボール支配率は、日本の17%に対してスペイン74%。ほとんどスペインがボールを支配していた中での数少ないチャンスを日本が2本入れ込んだ。

 記録が残る1966年以降のW杯で、勝利したチームが記録したボール支配率として17%は最低を記録したという。「マジ みんな ブラボー‼」(長友選手談)

【1ミリ差の決勝点】
 決勝点に繋がる三苫選手のゴールラインぎりぎりの折り返しは、ゴール線を越えていたと未だ世界中で物議を醸している。

 ボールの接地面は誰が見ても明らかにゴール線を越えていた。しかし真上のVARカメラは、はっきりとオン・ゴール線を示していた。

 「ボールの曲線がラインを越えていない」のがFIFAのルールだから。この1ミリの差がドイツのグループリーグの突破を阻止してしまった。

 VARの独壇場となっている今W杯。オフサイド判定でも見事な判定の連続。4年前までの大会だったら、今ゴールも幻の決勝点で再びのドーハの悲劇と言われていたはずだ。

【もっと高い位置でのチャージを】
 日本の戦略は3試合で共通していた。前半は守備に徹して最少失点に抑えきる。1失点は構わない。後半に攻撃的選手を何人も入れ込んで一気に逆転を狙う戦略だ。

 スペイン戦の前半など、ボール支配率は日本の14%に対しスペインは78%。ほとんどスペインがボールタッチし得意のパスサッカーを演じていた。

 決勝リーグ初戦は、前回大会準優勝チームのクロアチア。前回は1回戦・準々決勝とも同点によるPK戦で勝ち上がったチーム。

 これまでの日本との対戦成績は1勝1敗1分と互角。FIFAランクは、日本の24位に対し12位。この試合に勝てれば準々決勝でブラジル戦となり、これまで見たことのない景色となる。

 スペインは、グループリーグをトップ通過すると、準々決勝ではブラジルと当たりそうなので、日本戦は僅差で敗れ2位通過が理想的ではないかという声がスペイン国内のスポーツマスコミ界で一杯だったと聞く。選手にももちろん聞こえていただろう。

 ドイツーコスタリカ戦で、万一コスタリカが勝利してしまうとスペインはグループリーグ敗退となってしまうので、同時進行の試合経過を見ながらの判断だったのだろう。

 日本戦での後半終了間際の10分間は、ドイツが逆転した以降はスペイン艦隊のいつもの怒涛の攻撃がすっかり影を潜めたように私には思えた。明らかに2位狙いに。

 次戦のクロアチア戦は、リスクをおしてもっと高い位置でボールを取りに行く積極的チャージを見せて欲しい。ドイツ戦でもスペイン戦でも積極的チャージが戦局を切り開いていたのだから。