お寺の大改革ー見性院で仏教界騒然
【檀家制度の廃止】
「AERA」8月7日号で、この取り組みを知った。
埼玉県熊谷市にある「見性院」は400年以上の歴史を持つ曹洞宗の古刹。橋本住職が42歳の時、副住職から住職になり、お寺の改革に乗り出した。
「お寺を滅ぼす元凶が檀家制度」が住職の持論だった。「今の資本主義経済の自由競争の中で、お寺だけが時間が止まり、僧侶も堕落していました。」
寺院と人は本来、自らの思想や信条、宗教観によって自由に結びつくべき。それを妨げているのが、江戸時代に生まれた檀家制度だと気が付いた。
11年4月、お寺の檀家総代が集まる役員会に「檀家制度の廃止」を諮ると、「お寺をつぶす気か」「お寺をどうやって維持していくのか」と大紛糾。
それでも辛抱強くみんなを説得して、12年6月に檀家制度の廃止に踏み切った。そして様々な寺院改革に踏み出す。
「みんなのお寺」を目指し、檀家制度の廃止、寄付・年会費・管理費の廃止、宗教や国籍に関係なく納骨堂・墓地を分譲、葬儀社を介さずにお寺が葬儀に対応する、など。
【お布施・戒名の値段を明朗会計に】
400件近くあった檀家との関係をいったん白紙とし、「信徒」として会員組織とした。
①旧檀家は、見性院に葬儀や法事を頼まなくてもよい ②住職は、旧檀家以外の葬儀や法事も行う ③墓地を檀家以外にも(宗旨や国籍など問わず)分譲する ④寄付・年会費・管理費などは一切なし。
「お気持ち」というあいまいな存在だったお布施・戒名料などを、定額化する。僧侶1人が通夜・葬儀でお経を上げ、「信士・信女」の戒名を授けた場合20万から25万円など。
「檀家制度がない」個人を単位とする自由さから、信徒数は3年で860人と倍増する。信徒らの法事と葬祭事業で寺を運営する。
遺骨を郵送で受け付ける「送骨サービス」もはじめ、アマゾンが始めた僧侶派遣サービスにも賛同する。
葬儀・法事の回数は以前の2~5倍になり、葬儀は年35件、法事は年約300件。永代供養の需要も増える。永代供養の、合同納骨プラン3万円、10年間個別保管プラン10万円などの収入も大きい。
【お寺の収支公開】
かって副住職の時は月給10万円だったとか。16年度のお寺の収入は約1億24816万円、支出は約1億2480万円で約336万円の黒字になる。住職の月給は50万円に。
家から個へ。檀家制度に縛り付けることなく、本来の宗教の姿に戻そうとしているように思える。
しかし、利用者からみれば全く違和感のない改革も、現行のお寺の制度を崩壊させかねないものに仏教界は騒然としているようだ。まだまだ江戸時代の延長が続くようだ。
ちなみに「見性院」といえば、武田信玄の次女で、保科正之を養育した「見性院」が有名だ。お寺とは直接関連がないと思われるが、ご参考まで。
「AERA」8月7日号で、この取り組みを知った。
埼玉県熊谷市にある「見性院」は400年以上の歴史を持つ曹洞宗の古刹。橋本住職が42歳の時、副住職から住職になり、お寺の改革に乗り出した。
「お寺を滅ぼす元凶が檀家制度」が住職の持論だった。「今の資本主義経済の自由競争の中で、お寺だけが時間が止まり、僧侶も堕落していました。」
寺院と人は本来、自らの思想や信条、宗教観によって自由に結びつくべき。それを妨げているのが、江戸時代に生まれた檀家制度だと気が付いた。
11年4月、お寺の檀家総代が集まる役員会に「檀家制度の廃止」を諮ると、「お寺をつぶす気か」「お寺をどうやって維持していくのか」と大紛糾。
それでも辛抱強くみんなを説得して、12年6月に檀家制度の廃止に踏み切った。そして様々な寺院改革に踏み出す。
「みんなのお寺」を目指し、檀家制度の廃止、寄付・年会費・管理費の廃止、宗教や国籍に関係なく納骨堂・墓地を分譲、葬儀社を介さずにお寺が葬儀に対応する、など。
【お布施・戒名の値段を明朗会計に】
400件近くあった檀家との関係をいったん白紙とし、「信徒」として会員組織とした。
①旧檀家は、見性院に葬儀や法事を頼まなくてもよい ②住職は、旧檀家以外の葬儀や法事も行う ③墓地を檀家以外にも(宗旨や国籍など問わず)分譲する ④寄付・年会費・管理費などは一切なし。
「お気持ち」というあいまいな存在だったお布施・戒名料などを、定額化する。僧侶1人が通夜・葬儀でお経を上げ、「信士・信女」の戒名を授けた場合20万から25万円など。
「檀家制度がない」個人を単位とする自由さから、信徒数は3年で860人と倍増する。信徒らの法事と葬祭事業で寺を運営する。
遺骨を郵送で受け付ける「送骨サービス」もはじめ、アマゾンが始めた僧侶派遣サービスにも賛同する。
葬儀・法事の回数は以前の2~5倍になり、葬儀は年35件、法事は年約300件。永代供養の需要も増える。永代供養の、合同納骨プラン3万円、10年間個別保管プラン10万円などの収入も大きい。
【お寺の収支公開】
かって副住職の時は月給10万円だったとか。16年度のお寺の収入は約1億24816万円、支出は約1億2480万円で約336万円の黒字になる。住職の月給は50万円に。
家から個へ。檀家制度に縛り付けることなく、本来の宗教の姿に戻そうとしているように思える。
しかし、利用者からみれば全く違和感のない改革も、現行のお寺の制度を崩壊させかねないものに仏教界は騒然としているようだ。まだまだ江戸時代の延長が続くようだ。
ちなみに「見性院」といえば、武田信玄の次女で、保科正之を養育した「見性院」が有名だ。お寺とは直接関連がないと思われるが、ご参考まで。