「水素水」の不思議
【国民生活センターから業者に改善要望】
若い女性を中心に、健康・美容に効果ありとして「水素水」がブームになっている。ドラックストアやコンビニなどでも広く販売され、高価な水素水生成器も売り上げ好調だとか。
私が通う・通っていた2つのスポーツジムでも、月1500円程度で、専用のアルミ容器に生成器から制限なしで水素水を入れられるとかで、利用者も多い。
しかし、水素水で特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可・届け出されているものは、現在のところないという。
「血液サラサラ」「悪玉活性酸素を無害化する」「老化から守る」「ガンの予防になる」など宣伝される一方、「何の効果もなく、ただの水」と効果を疑う批判論調の記事も多く、戸惑うところだ。
そんななか昨年12月15日、国民生活センターから「水素水」についての検査結果が公表され、新聞紙上にも掲載された。「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です、として、表示・広告等について業者への改善要望が出され消費者に注意を呼び掛けている。
〇人の体に健康維持や症状の緩和の上でよい効果があると受け取れる表示については、医薬品医療機器等法や健康増進法などの法令に違反する恐れがある。
〇表示されている水素水の効果を客観的に実証する裏付けが不十分ならば、景品表示法が禁止している不当表示に当たる可能性もある。
〇表示されている溶存水素濃度が、充填時・出荷時とある場合は、飲用する時の濃度とは限らない。
〇水に溶けている水素ガスは、容器の開封後や水素生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていく。
<多く流通する容器入り水素水10銘柄と水素水生成器9銘柄をテスト>
〇充填時や出荷時と記載のあった容器入り5銘柄のうち3銘柄で、開封時には表示値より測定値のほうが低い濃度だった(85%~半分以下)。パッケージに表示のない3銘柄のうち、ペットボトルの2銘柄では溶存水素は検出されなかった。
〇開封時に溶存水素が検出された容器入り8銘柄を、開封後に蓋を閉めて放置した場合、溶存水素濃度が5時間後には30~60%に、24時間後には10%程度に低下した。
〇生成器で作った水をコップに移し替えると、1時間後に溶存水素濃度が約50~60%に低下した。
「なんか調子が良い気がする」「水素で体内がきれいになる」といったイメージ・ムードのみが喧伝されるのが一番怖い。
私も何度か水素水生成器からの水素水を飲用したことがあるが、味は普通の水と変わらず、 「なんか調子が良い気がする」実感も感じられなかった。長く飲用しているクラブの会員に聞いてみても、「高い効果がある」という返事はもどってこない。
医薬品であれば、長い治験でその効果が検証され、実証効果が証明されたもののみが市販される。現代の技術発展で、広く多くの被験者で水素水を治験すれば、論争に決着がつくのだが、トクホや機能性表示食品の許可・届け出もなければ、医薬品医療機器法などもクリアできない。
そもそも水素だし、ごく短時間で気化してしまうはず。飲用しても短時間のうちに胃液を通過して体の隅々にまで達し活性酸素を減ずるとはにわかには信じがたい。試験管の中の議論ではなく、医学的にそろそろ決着をつけてほしいものだ。
若い女性を中心に、健康・美容に効果ありとして「水素水」がブームになっている。ドラックストアやコンビニなどでも広く販売され、高価な水素水生成器も売り上げ好調だとか。
私が通う・通っていた2つのスポーツジムでも、月1500円程度で、専用のアルミ容器に生成器から制限なしで水素水を入れられるとかで、利用者も多い。
しかし、水素水で特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可・届け出されているものは、現在のところないという。
「血液サラサラ」「悪玉活性酸素を無害化する」「老化から守る」「ガンの予防になる」など宣伝される一方、「何の効果もなく、ただの水」と効果を疑う批判論調の記事も多く、戸惑うところだ。
そんななか昨年12月15日、国民生活センターから「水素水」についての検査結果が公表され、新聞紙上にも掲載された。「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です、として、表示・広告等について業者への改善要望が出され消費者に注意を呼び掛けている。
〇人の体に健康維持や症状の緩和の上でよい効果があると受け取れる表示については、医薬品医療機器等法や健康増進法などの法令に違反する恐れがある。
〇表示されている水素水の効果を客観的に実証する裏付けが不十分ならば、景品表示法が禁止している不当表示に当たる可能性もある。
〇表示されている溶存水素濃度が、充填時・出荷時とある場合は、飲用する時の濃度とは限らない。
〇水に溶けている水素ガスは、容器の開封後や水素生成器で作った後の時間経過により徐々に抜けていく。
<多く流通する容器入り水素水10銘柄と水素水生成器9銘柄をテスト>
〇充填時や出荷時と記載のあった容器入り5銘柄のうち3銘柄で、開封時には表示値より測定値のほうが低い濃度だった(85%~半分以下)。パッケージに表示のない3銘柄のうち、ペットボトルの2銘柄では溶存水素は検出されなかった。
〇開封時に溶存水素が検出された容器入り8銘柄を、開封後に蓋を閉めて放置した場合、溶存水素濃度が5時間後には30~60%に、24時間後には10%程度に低下した。
〇生成器で作った水をコップに移し替えると、1時間後に溶存水素濃度が約50~60%に低下した。
「なんか調子が良い気がする」「水素で体内がきれいになる」といったイメージ・ムードのみが喧伝されるのが一番怖い。
私も何度か水素水生成器からの水素水を飲用したことがあるが、味は普通の水と変わらず、 「なんか調子が良い気がする」実感も感じられなかった。長く飲用しているクラブの会員に聞いてみても、「高い効果がある」という返事はもどってこない。
医薬品であれば、長い治験でその効果が検証され、実証効果が証明されたもののみが市販される。現代の技術発展で、広く多くの被験者で水素水を治験すれば、論争に決着がつくのだが、トクホや機能性表示食品の許可・届け出もなければ、医薬品医療機器法などもクリアできない。
そもそも水素だし、ごく短時間で気化してしまうはず。飲用しても短時間のうちに胃液を通過して体の隅々にまで達し活性酸素を減ずるとはにわかには信じがたい。試験管の中の議論ではなく、医学的にそろそろ決着をつけてほしいものだ。
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