まずは「かかりつけ医」

【4月からの診療報酬改定】
  諸外国に較べ、日本人ほど医者にかかるのが好きな国民はいないといわれる。私も不本意ながら、高血圧の管理のため毎月1回はかかりつけ医を訪れている。

 そんななか、4月から医療機関に支払われる診療報酬が改定されることが決まった。2年毎に見直しされているもの。

 今回は更なる医療費抑制のために、入院患者の早期退院を促して、在宅での療養を誘導するというもので、かかりつけ医師や薬剤師の報酬は手厚くなるという。

 基本的には最初大病院への通院を抑制して、かかりつけ医に誘導するもの。それでなくとも狭い待合室が混み合っている町医者が、ますます混み合い待ち時間がさらに長くなりそうだ。

【病気の根本原因】
 医者が病気を本当に治そうとするなら、病気の根本原因を突き止めて、それを解決する必要がある。

 しかし、現代では町医者が本当にそうしているとはとても思えない。待合室には患者が多数待っていて、1人にそんなに時間がかけられないし、十分な検査設備もないしその意志もない。

 長く待たされてやっと医者の前へ。初めに簡単な問診をして、時には簡単な検査を実施。そしてこれまでの医者の経験と学んだ知識から、「こんな病気ではないか」と診立てる。

 「これで数日様子を見ましょう」と薬が処方されるのが定番。診立てが正しかったらまだよいが、短い診察で診立てが違っていたら数日後では病気もさらに悪化してしまう。

 医者は、目の前の患者に本当はしっかり特別な検査をしてみたいと思っても、自院にはその設備がないかもしれない。そうすると、その検査器械を備えた医院を紹介し検査を委託することになる。

 4月からの診療報酬の改定で、大病院に寄せ付けず、もし重い病気で初期対応が重要でも、ますますその対応が遅れる心配が出てくると思うのは私だけだろうか。

 紹介状なしで大病院を受診した患者に、初診時で5千円以上の定額負担を必ず求める方針が示されている。富裕層なら痛くもない金額だが、年金暮らしの症状が重い高齢者には、あちらこちらの病院を駆けずり回り、さらに暮らし辛い世の中になりそうだ。