池上さんの「新聞ななめ読み」から
【日本一有名なコラムに】
「池上彰の新聞ななめ読み」。先の朝日新聞の掲載拒否を巡ってのごたごたで時のニュースとなったコラム。
ある事件についての記事を時系列的に、又は全国紙各紙の記事と対比したりして論評するもの。私はこのコラムをほぼ毎回欠かさず読んできた。
2007年から朝日新聞で連載を開始し、2010年3月までは毎週1回、同年4月からは毎月最終金曜日の朝刊に掲載されている。
昨年8月分のコラム原稿で、朝日新聞による従軍慰安婦報道の検証が不十分だと書いたところ、朝日新聞から掲載拒否の連絡が届く。
その後、朝日新聞はお詫びと記事を載せ、そしてコラムを掲載した。池上さんは、その後の検証状況を見ながら、今年1月分からコラムを再開している。
【皇太子さまの改憲発言を巡って】
2月27日に掲載された今回のコラム「皇太子さまの会見発言 憲法への言及、なぜ伝えぬ」を興味深く読ませてもらった。誕生日に向けた会見についての報道である。
〇朝日新聞=戦後70年を迎えたことについて皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示して、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘された。
〇毎日新聞=「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べられた。
池上さんは毎日新聞の記事で、「皇太子さまは、戦後日本の平和と繁栄が、日本国憲法を基礎としていると明言されたのですね。」「今の内閣は、憲法解釈を変更したり、憲法それ自体を変えようとしています。そのことを考えますと、この時点で敢えて憲法に言及されたことは、意味を持ちます。」と記している。
こんな大事な記事を毎日新聞では記事で触れて、朝日新聞・読売新聞・日経新聞・産経新聞では記事に出てこないという。
このような発言は、一見禁止されている皇族の政治的発言にも思えるが、憲法99条では、「天皇又は摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とある。
池上さんは、「皇太子さまはこの条文を守って発言されているに過ぎないのですね。でも、憲法擁護義務を守りつつ、『憲法は大事』と伝えようとしているのではないか」と書いている。
更に朝日新聞にある「謙虚に過去を振り返る」という部分は、毎日新聞・日経新聞は報じているが、読売新聞になく、産経新聞は本記にないそうだ。
池上さんはこの部分も気になる。「このところ、日本の戦争の歴史の評価を巡って、『謙虚』ではない発言が飛び交っていることを意識されての発言なのだな、ということが推測できるからです」と結ぶ。
最近テレビで、ポツダム宣言受諾に向けた昭和20年8月15日直前の昭和天皇を加えた御前会議と2度にわたる「御聖断」のドキュメント番組を見た。
天皇一家が、その後戦争の悲惨さと平和の大切さを語り続けてこられたのが伺える今回の皇太子さまの会見であったように思う。池上さんは、最後に、「記者やデスクの問題意識の希薄さが気になります」と結んだ。
「池上彰の新聞ななめ読み」。先の朝日新聞の掲載拒否を巡ってのごたごたで時のニュースとなったコラム。
ある事件についての記事を時系列的に、又は全国紙各紙の記事と対比したりして論評するもの。私はこのコラムをほぼ毎回欠かさず読んできた。
2007年から朝日新聞で連載を開始し、2010年3月までは毎週1回、同年4月からは毎月最終金曜日の朝刊に掲載されている。
昨年8月分のコラム原稿で、朝日新聞による従軍慰安婦報道の検証が不十分だと書いたところ、朝日新聞から掲載拒否の連絡が届く。
その後、朝日新聞はお詫びと記事を載せ、そしてコラムを掲載した。池上さんは、その後の検証状況を見ながら、今年1月分からコラムを再開している。
【皇太子さまの改憲発言を巡って】
2月27日に掲載された今回のコラム「皇太子さまの会見発言 憲法への言及、なぜ伝えぬ」を興味深く読ませてもらった。誕生日に向けた会見についての報道である。
〇朝日新聞=戦後70年を迎えたことについて皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示して、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘された。
〇毎日新聞=「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べられた。
池上さんは毎日新聞の記事で、「皇太子さまは、戦後日本の平和と繁栄が、日本国憲法を基礎としていると明言されたのですね。」「今の内閣は、憲法解釈を変更したり、憲法それ自体を変えようとしています。そのことを考えますと、この時点で敢えて憲法に言及されたことは、意味を持ちます。」と記している。
こんな大事な記事を毎日新聞では記事で触れて、朝日新聞・読売新聞・日経新聞・産経新聞では記事に出てこないという。
このような発言は、一見禁止されている皇族の政治的発言にも思えるが、憲法99条では、「天皇又は摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とある。
池上さんは、「皇太子さまはこの条文を守って発言されているに過ぎないのですね。でも、憲法擁護義務を守りつつ、『憲法は大事』と伝えようとしているのではないか」と書いている。
更に朝日新聞にある「謙虚に過去を振り返る」という部分は、毎日新聞・日経新聞は報じているが、読売新聞になく、産経新聞は本記にないそうだ。
池上さんはこの部分も気になる。「このところ、日本の戦争の歴史の評価を巡って、『謙虚』ではない発言が飛び交っていることを意識されての発言なのだな、ということが推測できるからです」と結ぶ。
最近テレビで、ポツダム宣言受諾に向けた昭和20年8月15日直前の昭和天皇を加えた御前会議と2度にわたる「御聖断」のドキュメント番組を見た。
天皇一家が、その後戦争の悲惨さと平和の大切さを語り続けてこられたのが伺える今回の皇太子さまの会見であったように思う。池上さんは、最後に、「記者やデスクの問題意識の希薄さが気になります」と結んだ。
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