がんと採血検査

【死因第一位】

 日本におけるがんによる死亡者数は年々増加していて、1981年以降死因の第一位となった。それまでは脳血管疾患が第一位だったが、この年に逆転し、現在ではその3.5倍とはるかに引き離している死因である。

 男性は、①胃 ②大腸 ③肺 ④前立腺、女性は①乳房 ②大腸 ③胃 ④子宮の順だという(国立がん研究センター・2007年推計値)。死亡者の1/3ががんにより死亡している。

【PET検査】

 私は父を58歳ですい臓がんで亡くしており、私もがんに敏感である。5年前、有名な「PET-CT検査」を受診した。特殊なたんぱく質を体内に注射して、CTで撮影する。たんぱく質が小さながんに集まり映像が出るというものである。

 ただし、半日がかりで費用も10万円以上はかかり、また全部のがんをフォローするわけではない。5年前は50肩は映ったものの特段がん判定は幸いなかった。一昨日行った大腸カメラ検査でもがんは見つからなかった。

【腫瘍マーカー】

 体内にがんができると、特殊な物質(たんぱく質)が血液や尿に出現することが知られていて、これを「腫瘍マーカー」と呼び、がんの目印として現在各種臨床検査で用いられている。

 有名なのが前立腺がんで血液検査のPSA値で早期発見がなされている。私の今年6月の血液検査でこれに高い値が出て緊張したが、半月後の追跡血液検査では低い値だった。

 ただし、腫瘍マーカーの値は、良性疾患や加齢、感染症、薬物や喫煙などの影響で高くなることもあり、逆にがんがあっても高くならない場合もある。あくまで、がんかどうかの可能性を判定する目安のひとつとされている。

 現在各種医療機関では、血液検査による腫瘍マーカー検査を実施しているが、早い段階での発見の難しさや腫瘍マーカーの種類の多さもあり、画像検査などと併用されている。

【採血1回がん13種類判定へ】

 そんな中、国立がんセンターなどは18日、乳がんなど13種類のがんを1回の採血で発見できる診断システム開発に着手したと発表した。解析データが多い乳がんの検査は、来年度にも先行実施を目指すという。

 同センターが保有する患者約6.5万人の血液データを解析する。血液中の「マイクロRNA」は2578種類あり、特定のがんの腫瘍マーカーになることがわかっている。どのがんにどのマイクロRNAが多いかなどを探り、がんの有無と部位の特性をめざすという。

 マイクロRNAは、がん細胞がより小さい状態でも分泌されるため、従来より早い段階で見つけられる可能性があるとしている。

 1回の採血だけで早期にがんの可能性が示されれば、体の負担は少なくて済む。2018年度までに開発し、健康診断などへの活用をめざしている。また、認知症の診断にも応用する研究を進めるそうだ。期待大である。

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