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大学図書館での蔵書大量焼却事件

2018/08/20 18:41
【高知県立大学で蔵書3万8千冊を焼却】
 あるツイートを見て驚いた。高知新聞が8/17に報じた記事である。記事のタイトルは「高知県立大学で蔵書3万8000冊焼却 貴重な郷土本、絶版本多数」「高知県立大焚書 知の機会奪う 職員『移行へダイエット』」。  要旨はこうである。

 高知県立大学で、新キャンパスの永国寺図書館に蔵書を移転するにあたり、38,132冊(単行本や新書などの図書25,432冊、雑誌12,700冊)を焼却した。図書のうち複数所有している複本が18,773冊。残りの6,659冊は複本がなく、同大図書館からは完全に失われた。

 中には戦前の郷土関係の本をはじめ、古書店でも入手が難しい絶版本、高値で取引されている本が多数含まれている。焼却せずに活用する方策をなぜとらなかったのか。

【学長名でお詫びの声明】
 ネットでは、この新聞報道を受けて、公の教育機関としての対応に厳しい意見が続いた。

 一昨日、報道に対して学長名で早々と謝罪声明が出された。
「焼却に関しての配慮が十分でなく、多数の図書を焼却するに至ったことについて、お詫びいたします。」「より細心の注意を払う必要があったものと深く反省しております。」

【蔵書廃棄の選定作業】
 声明の中で、蔵書廃棄の選定作業について詳細に書いていた。「除却にあたっては、複数の司書と分類ごとに専門性のある教員が、破損により補修不能であるものや重複しているため保存の必要がないものなど学内規程に定める除却の基準に基づき、除却候補リストを作成しました。」

 「その後、全学の教員に確認する工程を繰り返すなど、時間をかけて手続き的にも慎重に行った結果・・・除却することに決定しました」とする。

【難しい蔵書の廃棄作業】
 私も、仕事で専門書などを多数保有する図書館の業務を数年担当したことがあり、両者の言い分が少しは分かる気がする。

 図書館といえば建物施設は有限。毎年蔵書を受け入れ続ければ、早晩パンクする。有限のスペースをどうやって使いやすく管理するかはどの図書館も頭の痛いことだろう。

 今回の選定作業を見ると、焼却図書の74%はダブっている複本。新装版・改訂版があるものもあるだろう。3年ほどの学内選定作業・照会作業が十分だったのか、が問われるが、手続的には通常のものに思える。「大学が焚書」と記事タイトルにあっても少し違和感は感じる。

 廃棄リストが全て公開されてはいないので、詳細は分からないが、歴史的に重要な郷土資料は慎重さがあってしかるべきだったか。

 高価・安くても売却できるものは、それを追求すべきだったろう。焼却するにも税金を使ったのだろうし、本を購入するにも税金が使われたのだから。焼却リストを一般公開すれば、欲しい人・古書業者はすぐにでも大学に取りに伺ったことだろう。そういう配慮は必要だった。

 厳しい新聞記事やネットの批判の数々と、冷静に見た実際とに少々違和感を感じたところである。
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