がん検診の誤通知

【岐阜市の市民健康センターで】
 俄かには信じられない記事を目にした。

 5年分のデータを調べたところ、岐阜市内にある市民健康センターから発送されたがん検診の結果報告で、50~70代の女性5人に、本来「要精密検査」とか「要注意」と通知すべきだったのに、担当者の入力ミスで「異常認めず」と通知してしまったことがわかったという。

 その中の1人が、今年1月にがん検診を受け、「異常を認めず」と通知を受けていたのに、7月16日に胃がんで亡くなった。がんは胃から肺に転移していたという。

 家族が亡くなる直前、おかしいと市に問い合わせしてミスが発覚した。市の調査により、少なくとも2010年以降、本来2人で通知を読み合わせするマニュアルなのに、「一人で確認しても大丈夫だろう」と一人で入力作業を行っていたという。

 男性の60代の元職員と30代の職員。上司による確認も不十分だった。

【検診通知は信じて疑わないもの】 
 なぜがん検診を受けるかというと、将来の不安を払しょくして、不幸にもがんが発見されれば早期にその対処をしようと思うから。

 検診通知票の誤りなど、これまで疑ったことはなかった。その通知により、安堵したり、精密調査を行ったりする。

 「がんの異常認めず」と貰えば、1年間は安心して生活を送ろうとするだろう。それが間違っていたら、発見が遅れ、対処も遅れ転移も進むなど命取りになるかもしれない。

 今回の死亡した女性のケースでは、市は「がんの発見が遅れ、転移した可能性も否定できない」と発表した。

 我々が、誤った通知が送られてきた時に、市からの通知だから怪しい、他の医療機関で再度検査してもらおう、とは全くならないだろう。

 担当者は、市民の命を預かっていることを自覚して、きちんと複数での照合作業を行って欲しいものだ。
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