アクセスカウンタ

<<  2018年1月のブログ記事 zoom RSS

トップへ


「性犯罪被害者への日本の沈黙文化」−海外からの報道次々と

2018/01/15 17:10
【詩織さん事件を巡って】
 伊藤詩織さんが、元TBS記者に1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟が始まった。被告側は争う姿勢を見せるが、被告男性は出席せず、代理人弁護士は「男性と連絡が取れず、反論の詳細はお答えできない」とコメントしているという。

 一方、年末・年始にかけて、ニューヨーク・タイムズ、イギリスBBCほか多くで、伊藤詩織さんの事件が報道されはじめているという。

 報道では事件が紹介され、日本では性的暴行やレイプの被害者が表に出ることは稀で、マスコミの報道も「沈黙文化」だと紹介されている。

 「日本以外の地域であれば、彼女の申し立ては大騒動を起こしたかもしれないが、日本では、わずかな関心をひいただけだ。」「日本社会の反応はおかしい。」と。

【二重の被害ー今も心の中は血が流れている】
 そんな折、今日の朝日新聞「#Me Too どう考える?」の特集の中で、伊藤詩織さんのインタビューが掲載され、心が痛んだ。

 昨年5月、性犯罪被害者への捜査のあり方や法律を変えたくて、顔と名前を出して記者会見を行った伊藤さん。

 会見後は倒れてしまい、何ものどを通らない日が一週間以上続いたそうだ。初めて個人情報をさらされたり、「死ね」と脅されたりする経験をして、精神的にも身体的にも想像以上のダメージを受ける。

 このまま終わりにしたいと思った。しかし、「性被害についてオープンに話せる社会にしたいと思って会見したのに、私がその逆の例になってはいけない」と思い頑張っていると伊藤さん。

 内閣府の調査によると、性被害を受けても、警察に相談に行く人は4%しかいない。「日本ではなかなか声があがらないのは、性被害がタブー視されているからではないか。」

 「もちろん、話す度に傷つきますし今でも心の中は血が流れています。それでも話し続けるのは、社会が『変わる』と信じているから」と伊藤さん。

 警察にレイプ被害を届けた2ヶ月後、防犯カメラ映像や2人を乗せたタクシー運転手の証言を得て、高輪署の捜査官が逮捕状を得て逮捕する直前に、当時の警視庁刑事部長の指示で取りやめとなった数奇な事件。

 今でも心の中に血が流れ続けながらも、本も出版し、捜査の在り方や法律について声を上げ続ける伊藤さんの勇気にエールを送りたい。
記事へ驚いた ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


伝説の代官「伊奈忠順(イナタダノブ)」の話

2018/01/12 17:39
【見放された村を救済】
 1707(宝永4)年11月23日午前10時頃、富士山の東口中腹が大噴火を起こした。12月8日まで続いた宝永大噴火である。

 火山灰は小山町・御殿場をはじめ遠く神奈川や江戸にまで及ぶ。火口から20キロの小山町御厨(みくりや)では2〜3メートルの火山灰が積もってしまった。

 農民たちは、死の土地で畑作も全くできず、絶望の淵に立たされた。

 見るに見かねた代官伊奈忠順(ただのぶ)は、全力を尽くして助力しようとして、最後には40歳で命を絶つことになる。そんな話で、NHKの「英雄たちの選択」や「歴史ヒストリア」でも取り上げられたので、彼のことは最近知られるようになった。

【現代では目にすることができない官僚】
 富士山の噴火は、小田原藩10万石の6割が大量の火山灰に埋まってしまう。農民たちは藩に助けを求めるが、「百姓は自力でなんとかせよ!」と相手にされなかった。

 関東郡代伊奈忠順は、砂徐川浚(すなよけかわざらい)奉行として派遣される。酒匂川の砂除け堤防修復に従事した。

 5代綱吉、幕府が動いた。全国から復興資金を集めることにし、百石につき2両を徴収。50万両(300億円)が集まった。しかし復興に使われたのは16万両で、残りは側室の屋敷造営に充てられる。

 1年後、被災地へのわずかの援助も打ち切られ、御厨は地獄となる。農民達は、代官伊奈忠順に現地視察を直訴する。彼の仕事は治水事業だったので、見ぬ振りすることもできた。

 しかし砂除奉行の忠順は現地駿東59か村を見て驚く。「ワシがこの者たちを救わねばならぬ」と決意する。高賃金で農民達を工事にもあたらせ生活の安定を図ろうとする。

 忠順は、名主達を江戸に連れ、勘定奉行ほか幕府の有力者たちに直訴させる。そして、砂除金ー火山灰撤去のための費用を出させ、復興の道筋が見える。

 忠順は、金策に走り回る一方、自身も6千両もの私財を投げ打って復興資金に投じている。

 「天地返し」、掘って、隣を掘って前のところに埋める工法をとって耕地を少しずつ作っていった。 

 しかしいまだ飢饉に苦しむ農民達が多数いる状況を見て、忠順は、独断で駿府紺屋町にあった幕府の米倉を開き、1.3万石の米を村々に分配する。

 それが幕府大目付の知るところとなり、その責任を取って1712年に40歳で切腹することになる。 

 農民達の手により、1867年になり地元小山町に伊奈神社が作られ、顕彰碑が建てられ祭られている。大正時代になり、忠順の業績を称えて従五位下に叙せられている。
画像
  
 忠順の曽祖父・祖父は、利根川の東遷事業を完成させたことで有名。伊奈家は代々治水のエキスパートとして活躍している。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


いよいよ「口座維持手数料」徴収へ?

2018/01/10 16:53
【メガバンクが年末にアドバルーン】
 三菱東京UFJ、三井住友、みずほ銀行の3メガバンクが、銀行口座の維持にかかる費用を手数料として預金者から徴収できるか検討を始めた、という記事が年末マスコミをにぎわした。

 口座維持手数料は、海外の商業銀行はほぼ全て導入されており、「無料」なのは日本位と注釈が続く。

 28年の日銀のマイナス金利政策の導入で金利が低く抑えられ、銀行の利ざやは縮小を余儀なくされ、経営も年々厳しくなっているからだろう。

 例示として、三井住友銀行の子会社のSMBC信託銀行が、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、「月2千円の口座維持手数料を徴収」していることを紹介している。

【「貸金庫」化した日本の銀行】
 銀行に1千万円定期預金しても、利率は0.01%程度なので、年間千円(税引き後800円)にしかならない。

 今は利息を当てにして預金する人などは皆無で、銀行は預金を安心のために預けておく「貸金庫」でしかない。貸金庫代として、手数料を徴収できないか、と銀行は考えるのだろう。

 預金もほとんどなく、給与・年金振り込み用のみの口座で、口座振替をいくつも利用されていれば、コンピュータシステムの管理費用はバカにならない、と考える銀行。

 銀行がどの程度の「口座維持手数料」を狙っているのかは不明だが、例示のような「月2千円(年2.4万円)」ともなれば、日本中銀行口座を解約してかめ貯金に向かう人が多数出そうだ。空き巣狙いの天国が到来する。

 私なども、銀行マンから頼まれて作った少額預金口座は沢山ある。「口座維持手数料」対策でそれらを整理・解約するだけでも一仕事だ。

 銀行のコンピューターでの口座管理費が、月2千円もかかるとは到底思えない。国民の反応を見ながら、取れるところからできるだけ取ろうとする銀行マン。

 銀行経営の厳しさから、支店を整理統合したり、AIを使って人員整理しようとする方針が数多く耳にするようになった。

 高齢化時代にますます暮らしにくくなりそうな次の年号の時代が到来しそうだ。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


ダルビッシュから球児へのメッセージ

2018/01/08 17:27
【「頑張りすぎない!」】
 今夏第100回を迎える全国高校野球選手権大会。一昨日の朝日新聞で1ページを使って、ドジャースのダルビッシュ有投手が球児へ熱いメッセージを送った。いろいろ考えさせられる内容だった。

 頑張り過ぎなくていいんです。「何百球の投げ込みとか、何千本の素振りとか、そんなのを頑張っちゃダメなんです」で始まるインタビュー。

 日本の高校野球では、正しい知識を持たない監督やコーチが、自分の成功体験だけに基づいて無理を強いている。それで、壊れてしまう選手、苦しむ選手は後を絶たない。

 休養の重要性がちゃんと理解されていない。筋力トレーニングは、ほぼ毎日頑張るよりも、週に3日程度は休みながら行うほうが効果は上になったりする。

 自分が監督なら、週2回は休むし、全体練習も3時間で十分。そのくらいの方が成長する。自分も「納得がいかない練習だけはしたくない」と言っている。

 ほとんどの強豪校では、監督という絶対的な存在がいて、監督が右と言えば右。そういう社会では、言われた通り、怒られないようにやるのが一番になってしまい、考える力がつかない。

【安楽投手の772球】
 2013年の選抜大会。済美高校の安楽投手が、準々決勝からの3連投など5試合で772球を投じ、米国で「危険な起用法だ」と報じられた。

 200球も投げることが高校生の体にいいわけがなく、制限でけがを防ぐ確率は絶対に高くなる。1年生なら5回、2年生なら6回、3年生なら7回と、イニング数に制限を設け、ベンチ入り人数を増やすべきだ。

 けがのリスクを抑えるためにルールを決めるのが連盟や大人の役割だ。メディアもいまだに、投球数の多さを美談のように報じてしまっていないだろうか。

 日本の野球界がいい方向に向かって欲しい。ツイッターで情報や自分の考えを発信したりするのもそういう思いから。

 日本人には、なかなか新しいものに挑戦をしない国民性がある。自分は一歩目を踏み出す人間でありたいと思っている。

 ダルビッシュ投手の将来を見すえたメッセージ。球児が誤った指導者の指導・言葉に抗するのはなかなか勇気も力もいる。指導者に正しい知識を身につける努力が求められている。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


「かみなり」の温かさを知ったーある作文コンクールから

2018/01/05 15:16
【珠玉の最優秀賞】
 先月、朝日新聞に掲載された1つの作文を読んでホッコリした。

 第11回「いつもありがとう」作文コンクール(朝日学生新聞社主催、文部科学省他後援)で、約4万点の応募から最優秀賞に選ばれたのが千葉市立土気南小学校2年生、富澤晃史朗君(7才)の作文。

 表題は「かみなりおかあさん」。教育関連の先生をしている40歳のお母さんで淳子さん。仕事では「優しい先生」だというが、晃史朗君は疑っている。

 家ではいつも「かみなりおかあさん」で、毎日いろんなことで晃史朗君にかみなりを沢山落とす。

 あまりにも沢山かみなりが落ちるので、昨年6月の土曜日に、お母さんに行先も告げずにザリガニを取りに行く。

 お母さんは、必死に心当たりの場所を捜す。熱中症や行方不明になっていないか、不安が止まらなかった。

 晃史朗君が遅くなって恐る恐る家の前の公園に来るとお母さんがいた。

 「うわっ大きなかみなりが落ちる」とドキドキすると、「こうちゃんが逃げたくなるほど叱ってご免ね」とお母さんが涙を流して強く抱きしめた。晃史朗君も涙が止まらない。

 「大事な宝物。あなたに興味があるから叱っているんだよ」とお母さん。

 晃史朗君は、「『かみなりおかあさん』と書いたので、叱られると思っていたけれど、お母さんが喜んでくれたのでうれしい」と笑顔する。                                                      
                  
【全文】「かみなりおかあさん」 富澤 晃士朗(千葉県・2年)
 ぼくは、三人かぞくです。せがたかくて、いままでおこったことがない、おとうさん。
 まい日、「いそがしい。いそがしい。」と、いそいでいる、おかあさん。今日は、おかあさんについて、書きます。

 おかあさんのしごとは、先生です。しごとでは、やさしい先生だとぼくに、おしえてくれました。でも、ないしょの話です。おかあさんは、まい日、ぼくをたくさんしかります。だから、しごとでも、こわい先生だとぼくは、うたがっています。朝六時、「もっとていねいにひきなさい。」朝ごはんの前から、おかあさんは、しかっています。ぼくは、まい朝、ピアノのれんしゅうをしています。

 学校からまずかえってくると、しゅくだいのほかに、ドリルを、四まいやります。しごとからかえってきたおかあさんは、つぎの日の、ごはんの、下ごしらえをしながらかみなりを、たくさんおとします。「ていねいな字でかきなさい。」「ゆっくり、考えれば、まちがえないでしょ。」ごはんの時間です。「左手でささえなさい。やさいもしっかりたべなさい。すきなものだけたべてはだめよ。」

 まい日まい日、おかあさんかみなりがおちるので、ぼくは、六月の土曜日、かみなりがおちる前にいえを出ることにしました。いきさきは、そうぞうのもり、ザリガニを、とることにしました。ザリガニがつれたらもちろん、いえにかえることにしました。ザリガニが、とれませんでした。かえり道いきさきを言わないで、出かけたことを、おかあさんはとてもおこるんだろうな、どんな、大きなかみなりがおちるんだろうと、ドキドキしていました。

 いえの前の、こうえんにつくと、おかあさんが、いました。「うわっかみなりがおちる。」と、思ったしゅんかん、おかあさんは、ぼくを、だきしめながら、「こうちゃん。」と言いながらないていました。おかあさんのなみだを見ると、なぜか、ぼくの目からなみだがあふれてきました。「ごめんなさい。」ぼくはなきながら、かってに出かけたことをあやまりました。おかあさんは、なきながら、ぼくのあたまと、ほっぺと、かたを、さわりました。そしてこう言いました。「こうちゃんがにげたくなるほど、しかってごめんね。」「こうちゃんは、たからもの。だいじ。たいせつだから、もうかってに出かけたりしないで。」ぼくはなきながら、何かいもうなずきました。

 今日も、ぼくはしかられています。でも、おかあさんのかみなりは、たからもののぼくにしか、おちないのです。だから、ぼくは、かみなりをたくさんうけて、いつかおかあさんみたいに、自分の子どもにも、あたたかいかみなりをおとしたいです。

 おかあさん、いつも、しかってくれて、ありがとう。やさしいおかあさんもすきだけど、かみなりおかあさんもだいすきです。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


歳神様の話し

2018/01/03 17:02
【正式名は歳徳神(としとくじん)】
 早いものでお正月も3日目。こちらの地方は連日の晴天が続く。今年もとうとう2日間12時間にわたり「箱根駅伝」を見続けてしまった。

 さて、大晦日になぜか「歳神様(年神様)って何?」が気になって辞書を引いた。神様を信じない不遜な私なので、神道について実は何も知らない。日本は八百万の神で、様々な場所に神が宿ると信じてきたことは知っている。 

 歳神様は、新年になると、家々に幸せをもたらすため高い山から降りてくる、お正月にやってくる神様なのだとか。

 正月の様々な行事・風習は、「今年も豊作でありますように」「新しい年も、一家そろって幸せに暮らせますように」との願いが形になってできたもの。

 「初日の出」は歳神様の降臨を意味する。「門松」は、歳神様が降りてくる際の目印。「ここが我が家の入り口ですよ」。

 しめ飾りも同じで清められた場所。正月の間、家の中にとどまってくれるように、神棚・床の間・台所などにお正月飾りを施す。

 歳神様のご神体は鏡餅。「おせち料理」は、食べ物をもたらしてくれる神様に「お正月の三が日位はゆっくり休んでいただきたい」という気持ちで、大晦日に作った料理をお正月の間食べる習慣が生まれたとか。

 昆布巻きは、養老昆布と書いてよろこぶで不老長寿。数の子は子沢山・子孫繁栄。祝海老は、腰が曲がるまで長生きできるよう長寿の願い。

 田作りは、小さくても尾頭付きで縁起がよい料理。栗きんとんは金貨の色で財産が貯まるように。祝い箸の両端が細くなっているのは、一方を自分が使い、他方を神様が宿るという意味から。etc

 どこの家にも門松など立派なお正月飾りがしてあったら、お正月の間歳神様は体がいくつあっても足りないことにならないのかな、高価な飾りの家が優先するのだろうか、と心配するのはそもそも不遜なのだろう。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


初日の出と初富士

2018/01/01 15:36
【快晴の元旦】
 あけましておめでとうございます。

 元旦の「旦」の字は、水平線・地平線から日が出る様子。そんなことを考えながら朝5時に目が覚めると、何十年か振りに、初日の出を見たくなった。

 雲一つなく快晴ながら気温0度で、車のフロントガラスは凍っていた。車を走らせ近所の江戸川放水路に向かうと、橋の上は同じく初日の出を拝もうという鈴なりの人だった。
画像

 午前7時少し前、見事な初日の出を拝んで合掌。それから少し上流まで歩くと、そこは地元で有名な富士山の絶景ビューポイント。夕焼けの美しさは特に有名なところ。

 正月で工場の排煙もなくきっと富士山も美しく見えるかと期待したが、今朝の富士山は雲はないのに少し霞がかかっているのか、クッキリとはいかなかった。
画像

 寒さの中、1時間近く富士山を眺めて帰宅しておせち料理を頂いた。

 今日の散歩は葛西臨海公園へ。駐車場の混雑を心配したが、人はまばら。気温13度のポカポカ陽気の中園内を散策。

 水仙で有名な臨海公園だが、今年の水仙は生育が悪いようで、咲いている日本水仙の花の数は残念ながら今一歩だった。
画像

 帰宅すると、北朝鮮のキムなにがしさんの、米本土を攻撃するICBMの実戦配備宣言のニュース。「核のボタンは私の事務室の机の上にある」。

 直近のアメリカ国民の世論調査で、85%の人が、近々トランプ大統領が北朝鮮を軍事攻撃すると思っているとか。

 大被害を受ける日本や韓国には悪いが、相手が完全に準備が整う前に、アメリカの被害が無さそうなうちに、一気に攻撃してしまおう、ということか。心配な1年の初めとなった。
記事へブログ気持玉 / トラックバック / コメント


<<  2018年1月のブログ記事

トップへ

福キタルのブログ・エッセイ 2018年1月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる